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2022.06.09(木)

『輝く!一休Award 2021』受賞者インタビュー/最も輝いていた方……【MVP賞】田中健介さん

『輝く!一休Award 2021』とは……
業務内・外のさまざまな分野で輝いた方を従業員からの投票で決定する、年に1度のビッグイベントです。新型コロナウィルスの影響により2年ぶりの開催となった2021年度は、「ユーザーファースト」や「チャレンジ」など、一休のカルチャーによりフィットした賞を新設。全6テーマでそれぞれ1位に輝いた方・チームを、6回に分けて紹介していきます。

 

▲田中健介さん(第一・第二宿泊事業本部 プロダクト開発部 部長)

2021年の栄えあるMVP(Most Valuable Player)に選ばれたのは、宿泊事業のプロダクト開発責任者・田中健介さんでした!「一休.com」と「Yahoo!トラベル」とのシステム統合という、総勢50名が関わる一大プロジェクトを、持ち前のポジティブさで成功に導いた立役者です。実は田中さん、2014年に開催された第1回 一休AwardでもMVP賞を受賞されているのです。当時のことや昨年度のことを振り返ってもらうと、田中さんだけじゃなく、一休という会社の変化も見えてきた気がしました。

 

・2021年度はどんな1年でしたか?

 ほとんどの時間を「Yahoo!トラベル」について考えていた1年でした。

 グループ会社のヤフーが提供する「Yahoo!トラベル」を、一休.comのシステムやUIをベースに統合しようという話を最初に聞いたとき、「なんかおもしろそうな話だな」と思いました。僕はもともと一休.comの開発に長い間携わっていたので、Yahoo!トラベルのユーザー体験には伸びしろがあるなと感じたんです。さらに、社長の榊さんがヤフーのトラベル部門の統括本部長に就任して、新卒入社から8年間見てきた平さんがYahoo!トラベルの事業責任者に抜擢されて。そういうプロダクトに関われるっていうのは、めちゃくちゃおもしろいじゃないですか。これは良い変化が起こると思いました。

 相当大きなプロジェクトだったので、プロジェクト全体のオーガナイズはCTOの直也さんが担っていました。僕はその中の1チームを任せてもらって、Yahoo!トラベルのユーザーが触る部分を、一休.comをベースに作っていきました。

 役割としては、開発もするんですけどそれは一部で、ディレクションがメインです。このプロジェクトは9月にリリースすることが決まっていたので、そのゴールから逆算してタスクやスケジュールを決めて、それを達成できるように開発メンバーと進めていく役割ですね。

 進めていくと、課題になりそうなことが次々に出てくるんです。たとえば、一休.comに掲載している宿泊施設の場合は、素材やストーリーがたくさんあるんですよね。なので一休.comは、写真を大きく多く掲載していたり、お部屋や設備の細かい案内を載せていたりします。一方で、Yahoo!トラベルは掲載している宿泊施設が多様なので、一休.comと同じレイアウトだと情報が歯抜けになることがあるというのが、課題として出てきました。そこをどう解消していくかといったことを、マーケティングの美佐子さんやデザイナーの河村さんとかと相談しながら整理して決めて、必要になる開発をメンバーに展開するといったことを繰り返していきました。ふりかえってみるとなかなかタイトなスケジュールでしたが、最終的には予定通り9月にリリースすることができました。

 10月以降は、Yahoo!トラベルのプロダクトを継続的に開発していくための体制を、改めて作りました。そこで課題解決のための開発に着手したんですけど、初めの2~3か月はあまり成果が出なかったんです。ロードマップが定まってなくて、課題の深堀りが甘かったからでした。そこで、榊さんや平さんと話し、やることを絞って取り組んだ1つのプロジェクトが、なんとか成果につながったというのが2021年度の下期です。

 

・「MVP賞」を受賞できた要因は何だと思いますか?

 楽しそうにやってたからじゃないですか(笑)。

 これは直也さんから言われたんですけど、「Yahoo!トラベル統合プロジェクト」みたいなことを話すと、多くの人は「いや~、これは大変だ……」という反応が最初に来るらしいんですよ。でも僕の場合は「あ!おもしろそうですね!」となると。それが他の人と少し違うと言っていました。

 Yahoo!トラベルとの統合プロジェクトは、実際にやってみておもしろかったですよ。一休に入社して16年目になりますが、その中でもけっこう大きなプロジェクトでした。やっていく中で出てくる難しい問題を、考えたりディスカッションしたりすることによって解決の糸口を見つけて、整理しながら進めていく。自分一人だとクリアできませんが、周りの人たちと「ああじゃない?」「こうじゃない?」と話しながらモノづくりをするのはおもしろいんですよ。

 あと、市場環境的にも、Yahoo!トラベルには成長の可能性は十分あると思っているので、そのための下地を作っている期間なんだと、期待感を持ちながらやれていました。ユーザーに支持されるサービスになれるように、これからも頑張っていきたいですね。まだ道半ばですけど。

 

・「MVP賞」受賞の感想をお聞かせください!

 ビックリしました……。全然予想していませんでしたから。自分一人でやっていたという感じじゃないからですかね。それは前回受賞した時もそうでしたけど。

 2014年に受賞させてもらった理由は、システム開発組織の改善に着手したことでした。ちょうどその当時、技術顧問というかたちで直也さんと仕事をし始めたころで、開発組織の中をいろいろ変えてちょっとずつ良くなってきたというタイミングだったんですよね。

 今回は、その時とは受賞の文脈が違っていて、自分としては変化だなと思いました。前回は開発組織の中でいろんなことをやってAwardに選んでもらったんですけど、今回は事業としていろんなことをして、それに対して選んでもらえたので。有難いですね。

 変化したのは僕だけじゃなくて、エンジニア全体としても変わってきているのを感じます。昔は組織が職能で区切られていたんですよね。システム部というのがあってエンジニアはみんなそこ。他の組織も、職種ごとに分断されていました。そうすると、すごく閉じた中で仕事をすることになるので、事業やビジネスに興味や関心があっても、そこから外に出ていくというチャンスは少なかったんじゃないかなと思います。

 それが、5年くらい前に職能横断型の組織に変わって、役員やマーケティングの人たちと、プロダクトやUIのことだけじゃなく事業についても同じテーブルで議論できるようになりました。そこで僕は目線が変わったし、同じようにビジネスの目線を持つエンジニアも増えたように感じています。事業の抱えている課題が何で、だから僕たちはサービスにこういう機能をつけようというところをみんなで意識できるようになったので、嬉しい変化ですよね。

 

・田中さんの今後のミッションは何ですか?

 まだ直也さんに頼ってしまっている部分を、宿泊事業部の開発メンバーでやっていけるようになることです。一休.comとYahoo!トラベル全体の開発に関してだったり、諸々の調整だったりというトップレベルのやり繰りは直也さんがやっていて。同じレベルの仕事が今できているとは思わないのですが、そのスコープをちゃんと広げて、開発メンバーでやり繰りできる状態にしていきたいです。

 あとは……、MVPの賞品がドバイの7つ星ホテルでのワ―ケーションなので、海辺のカフェで皆さんとオンラインミーティングをすることですね。時差は5時間です。日本の方が早いので、僕が朝5時に起きれば10時からの朝礼に間に合います。まあやってみましょう!

▲賞品は、トップエンジニアに相応しい世界最先端のワーケーション!こんなところからzoomします!

 

◆推薦コメント(ほんの一部をご紹介します!)

・多くの人の力で成し遂げたプロジェクトでしたが、その中で矢面に立ち、色んな壁も持ち前のポジティブさで乗り切っていた。
・いつもとても楽しそうに仕事をしていること。とてつもなく幅広く仕事をしている中でも、その姿勢・成果は見習いたいと思う。
・期限的プレッシャーのある中、ビッグプロジェクトである新ヤフートラベルを目的どおりローンチすることができ、複数チームに跨る大規模なチームをまとめたリーダーシップ、プロジェクト推進力。
・宿泊のUI変更、Yahoo!トラベル新サイト、常に事業部が大きな変化するときにはタナケンさんがいる!

▲2021年度大活躍だった「MVP賞」を受賞した皆さん。2022年度もがんばりましょう!

 

 

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