2022.09.07(水)
チームプレーで一歩先を行く社内環境構築を――。一休の情シスが目指すアフターコロナの世界
この2年半で働き方は大きく変わりましたが、私たちはコロナ前と同じように情報をインプットし、成果物をアウトプットすることができています。世の中が変わっていく中でも“あたりまえ”に仕事ができるのは、社内の環境整備に取り組んでくれる社内情報システム部の皆さんがいるからこそ。そんな彼らが目指す、アフターコロナの働く環境と、それを実現するために必要な人材とはーー。社内情報システム部の荒木佐和子さんと大多和亮さんにお話を聞きました!
▲社内情報システム部・部長の荒木佐和子さん(写真左)と大多和亮さん(右)
――まずはお二人のことを教えてください!
荒木:私は2019年に一休に入社して、2020年4月から社内情報システム部の部長を務めています。前職までは、社員数が数十名規模の会社で、いわゆる“一人情シス”でしたが、一休では7名のチームのリーダーとして、全体のとりまとめをしています。
「ユーザーファースト」を第一に掲げる一休において、ビジネス・開発側のミッションは、ユーザー=会員の皆さまへの価値提供を高めていくことですが、コーポレート部門にとってのユーザーは従業員の皆さんだと捉えています。ですので、私たちの基本理念は「社員ファースト」。社員さんたちの困りごとをITを駆使して解決に導くこと、より良い働き方ができるよう環境構築を行っていくこと――。これらをミッションとして、チームとしてどう貢献していくかを考えるのが私の役割です。
大多和:僕の最初のキャリアは、200名規模の大きな情報システム部門でのシステム開発でした。役割が細分化されていたので基本的にやることが決まっていて、もっと幅広いスキルを身に付けたいと思って2018年に転職したのが一休です。本格的な“情シス”の仕事を始めたのはそこからでした。
念願叶って、今は幅広い業務に関わっています。前職の経験を活かしたアプリ・システムの管理や、もともと興味のあるデバイス関連、一休に入ってからノウハウを身に付けたオフィス構築など……とても多岐にわたります。2022年上期からは、公募で立候補してCISO室を兼務していて、Zホールディングスのさまざまな会社の方たちと連携しながらセキュリティ強化に努めています。部署をまたいでスキルアップできるのも一休らしい文化ですね。
一方で、インフラやネットワークに関してはあまり詳しくないので、そこは業務委託の方にメインでフォローしてもらっています。
荒木:そのインフラ面での経験や意欲が長けている方がいると、もっとパワフルなチームになれると思って、大多和くんと私が中心となって採用活動に取り組んでいるところです。業務委託の方々と協力しながら、社内の環境整備に積極的に取り組んでくれる方に正社員メンバーとして加わってもらって、その道のスペシャリストを目指してもらいたいです!

――インフラのスペシャリストがいたら心強いですね!では、専門性を身に付ける環境としての一休の魅力を教えてください。
荒木:2つあります。1つめは最先端のIT投資をしてもらえる会社だということ。2つめは、一人ではなくチームで動けるということ。この2つがけっこう魅力的なんじゃないかなと思います。
大多和:最先端のIT投資をしてもらえるというのは、つまり会社として社内にきちんと投資できる状況ということです。それにより従業員の使うデバイスの整備やネットワークの改善ができて、事業に還元することができる。これは、成長している会社だからこその魅力ですよね。
荒木:具体的に言うと、たとえば今期大多和くんが主導してくれた、セキュリティ対策のためのパスワードマネージャー「Keeper」とか、少し前の話だと、WindowsとMacそれぞれに特化したMDMサービスの導入だとか。そういった最先端の設備に投資できる状態です。
大多和:3年前は、新入社員が入るとなると机にズラーッとノートPCを並べて、1台ずつ開いてポチポチとキッティングしていました。それが今は、Windowsは「Intune」、Macは「Jamf Pro」を使ってゼロタッチデプロイが実現できています。初期設定だけじゃなく、端末管理やアプリのインストールもこの3年でモダンな環境に変わりましたね。
荒木:課題解決のアイデアを出し合って、世の中のトレンドに沿ってどの製品を使うかを決めるところに裁量を持てる点も、魅力だと思います。
大多和:そうですね。Jamf Proの採用は、僕に主導権を持たせてくれました。一休はPCの8割がWindowsの会社なので、Macの優先度が低く、以前は管理やセキュリティ対応が行き届いていませんでした。2020年にJamf Proを導入してからはMacもWindows同等の高い水準で管理できるようになり、Jamf社のWebサイトに掲載していただく事例にもなりました。

――魅力の2つめ、“一人ではなくチームで動ける”というのはどういうことですか?
荒木:日々寄せられるさまざまな相談や問い合わせに対して、一人で抱えるのではなくチーム全員で話し合いながら解決に向けて動けるということです。
私は前職が一人情シスで、悩んで壁にぶつかることが多かったので、同じ状況で相談できる人がいるっていう有難さを特に実感しています。
大多和:僕の場合は、スタートアップの会社で副業として情シスのサポートしているのですが、以前は専任の情シスがいなかったので、自分で考えて自分で判断しないといけない一人情シスのハードルの高さはよくわかります。セキュリティ上、社外の人には気軽に相談できなかったりもするので、壁打ちできる相手が身近にいる環境は、魅力の一つだと思います。
――今の情シスの課題感としてはどんなことがありますか?
荒木:社内環境の改善など、もっと能動的に動いて行きたいのですが、現状はそれができていないことが課題だと思っています。その時々で必ずやらなくてはならない大きめのタスクがあって、そこに注力してしまって、その他にリソースを回せていない状況なんです。
大多和:今で言うと、全社的に取り組む大きなタスクがあって、期日が決まっているものなので、メンバーのほとんどの時間をそのゴールに向けて注いでいるという状態です。もっと社員の皆さんの業務を効率化できるような改善もやっていきたいのですが……。会社として絶対にやらないといけない大きなタスクは当然やりながら、同時に改善も進めていけるような体制を作りたいと思っています。
――それでお二人は採用活動に力を入れているわけですね。では、これから情シスに新しく入社する方と、どんなことを実現していきたいですか?
荒木:これまであまり手を付けてこれなかった社内インフラを改善していきたいです。少し先の未来の働く環境を考えると、ここは強化していきたい部分ですね。
大多和:アフターコロナと言える時代が来たら、働く場所がより多様化していきます。そのときまでには、現在導入しているVPNによる境界型防御ではなく、どこで働いても高度なセキュリティを担保できる「ゼロトラスト」を実現していきたいと考えています。
ただ、これを実現するためには、インフラに関してコアな知識と経験のある方がいないと難しいので、そういったスキル・経験や意欲のある方に加わってもらいたいんです。僕とも壁打ちしながら、業務委託の方たちの力を借りてインフラ部分をリードしていってもらって、一緒にゼロトラストの世界を目指していきたいです。
荒木:ゼロトラストの実現には費用がだいぶかかるので……会社への交渉はこれからですけどね(笑)。
――最後に、未来の仲間へのメッセージをお願いします!
荒木:新システムの導入や環境構築など、自分自身が中心となって考えて手を動かすことができるチャンスが、たくさんある会社です。そういった意欲のある方と一緒に、チーム一丸となって課題解決に向けて動いていきたいですね。
一緒にどんどん良い情シスにしていきましょう!
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