2025.10.1

卒業生インタビュー

「一休」での新規事業立ち上げがターニングポイントに。株式会社J-CAT CSO牧野雄作氏が語る、10年後の自分を創る働き方

一休OBインタビュー 第2弾

今回は2018年6月に一休を退職された牧野さんにお話を伺いました。

現在は、「Otonami」「Wabunka」を運営する株式会社J-CATでCSOを務めていらっしゃいます。一休でのご経験からEXIT後の挑戦には、キャリアへの多くのヒントが隠されていました。

プロフィール

株式会社J-CAT
最高営業責任者 CSO 牧野 雄作

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2005年に株式会社日比谷花壇に入社。ホテルや海外ブランドの空間装飾デザインを担当。その後、2007年に株式会社一休に参画。旅館予約事業の責任者や日本初の高級別荘予約サイト「一休.comバケーションレンタル」の立ち上げを行う。訪日・海外旅行者向けのアクティビティ予約サイト「Voyagin(現:楽天グループ)」にてゼネラルマネージャーとして勤務。主にインバウンド向けの官民連携事業に従事。富裕層向けの不動産開発を行うNOT A HOTEL株式会社で働いた後、2022年10月よりJ-CATに参画。現在は経営メンバーとして事業開発等に従事。

キャリアの原点:花屋から飛び込んだネットベンチャーの世界

インタビュアー: 早速ですが、一休に入社される前はどんなお仕事をされていたんですか?

牧野さん: 意外かもしれませんが、日比谷花壇という大手のお花屋さんで、フラワーデザインの仕事をしていました。ホテルや商業施設の空間装飾を手がけていたんです。

インタビュアー: そうなんですね!そこから一休に転職されたきっかけは何だったのでしょうか?

牧野さん: 日比谷花壇は素晴らしい会社でしたが、「まずは現場で花を挿す」職人の世界でした。私はもともと法人営業がやりたくて入社したので、もっと早く実現したいという強い思いから転職を考えるようになりました。そこで、当時成長期だったインターネットベンチャーに目を向けたんです。

インタビュアー: なるほど。その中でも、なぜ一休を選ばれたのでしょう?

牧野さん: 当時、多くのインターネットベンチャー企業を見ていたのですが、一休が、旅行という僕の好きなジャンルだったことも大きく入社を決意しました。

“失敗しても這い上がる能力”が養われた一休での10年間

インタビュアー: 牧野さんは一休時代、新しいことに次々とチャレンジをされていた印象があります。特に印象的なエピソードはありますか?

牧野さん: たくさんありすぎますが(笑)、一番は「旅館事業」ですね。僕が入社した頃はまだホテル予約がメインで、旅館はほとんど扱っていませんでした。でも、僕は旅館が好きだったので、一人で全国を駆け回り、年間100泊しながら日本中の名旅館を口説いて回りました。また、東北の震災後には、風評被害に苦しむ旅館を応援したくて、自費で一眼レフカメラを買って現地に行き、女将さんやスタッフの皆さんの笑顔を撮って特集を作成したりもしました。日本初の高級別荘予約サイト「一休.comバケーションレンタル」の立ち上げも、大きなチャレンジでしたね。

インタビュアー: 新しいことを次々と成功させる牧野さんにとって、一休での経験で最も身についた能力は何だと思いますか?

牧野さん:「失敗しても這い上がる能力」でしょうか。当時は、新しいチャレンジを数多くしておりましたが、成功したこともあれば、失敗したことも多かったです。創業者の当時の代表にもよく怒られていました。様々な経験をしましたが、それでも諦めずに食らいついていくうちに、気づけば何でも乗り越えられるタフさが身についていました。

インタビュアー: 苦しい時期もあったのですね。

牧野さん: 旅館予約事業が順調だった時期から、成長が鈍化してしまった時は苦しかったですね。昨年の自分たちを超え続けなければならないプレッシャーに、一度は辞職を考えたほどでした。でも、「苦しい中でやりきるのか」「転職をするのか」、2つの軸で悩んだ時に「苦しい方を選ぼう」と決断し、もう一度チャンスをくださいと会社に訴え、「一休.comバケーションレンタル」の立ち上げを任せてもらったんです。

インタビュアー: 「一休.comバケーションレンタル」の立ち上げは、当時ニュースにも取り上げられていましたよね。

牧野さん: そうなんです。ちょうど一休が子会社化された後の、最初の新規サービスでもありました。京都の町家や湘南のヴィラなど、厳選した高級感のある宿泊施設からスタートし、掲載数は100軒から300軒以上(当時)に増えました。特に印象深いのは、限界集落を再生した丹波篠山市の古民家プロジェクトです。自分のアイデアで世の中が反応し、利用者が喜んでくれる。その時の充実感、やりがいこそが、働く意味を実感させてくれました。

キャリアの羅針盤:好奇心と「日本の価値を上げる」という一貫した軸

インタビュアー: 牧野さんのキャリア遍歴はとてもユニークです。年齢を重ねる中で、キャリアの軸は変わりましたか?

牧野さん: キャリアの軸は変わらないですね。一つ目の軸は自分のスキルやノウハウで選ぶのではなく、「できないこと」にチャレンジしてきました。

日比谷花壇時代は「花」という未知の分野に飛び込み、一休時代はITリテラシーがほとんどない状態で入社しました。その後の転職でも、社内公用語が英語中心の海外向けサービスの会社に行ったり、不動産事業の経験がないのに不動産やホテルの立ち上げに関わったり...。

インタビュアー: すごい行動力ですね!特にVoyaginへの転職は、ご自身から会社に話を持ちかけられたそうですね。

牧野さん: はい。一休で日本中の旅館や地方に足を運び、そこで出会った素晴らしい文化や、そこで暮らす人たちの苦労を目の当たりにしてきました。その経験から、次は海外富裕層に日本の価値を伝えたいと考えるようになったんです。ちょうど転職を検討していた時期に、インバウンドをテーマにした会社を探していたのですが、日本発のプレイヤーはほとんどいなかった。そんな時、たまたまプレスリリースで知ったのがVoyaginでした。マス向けのサービスを展開していましたが、僕がやりたいのは高単価な体験の提供です。そこで、自分から会社に直接ノックし、「海外の富裕層向けにこういうサービスがしたい」とプレゼンして入社しました。

インタビュアー: なるほど。一休での現場経験が、次の挑戦へと繋がったのですね。

牧野さん: そうです。ダメだったらまた這い上がればいい、という気持ちでやってきました。出来ないことへチャレンジをし、壁にぶつかって揉まれることで、いつの間にか新しいスキルやノウハウが身についているんです。

そしてもう一つの軸は、「日本の価値を上げる」こと。一休で日本の名旅館や貸別荘を広め、Voyaginでは海外富裕層向けのインバウンド事業を手がけました。そして現在、J-CATでは職人さんたちの素晴らしい文化を、高単価な体験として世界に発信しています。

インタビュアー: 現在の事業は、まさにその集大成という感じですね。どのような体験を提供されているのですか?

牧野さん: たとえば、これまで限られた人にしか体験できなかった茶道や、年に一度の花火大会でしか見られなかった花火職人さんの技を、高付加価値の体験として提供しています。1回数十万円の体験が売れることで、職人さんがアシスタントを雇えたり、事業を広げたりできるようになる。一休で培った「どうすれば付加価値をつけられるか」という考え方が、今も生きていると実感しています。

これから一休を目指す方へ

インタビュアー: 最後に、これから一休への入社を考えている方へ、メッセージをお願いします。

牧野さん: 一休は今、創業期とは比べ物にならないほど大きな組織になりました。ですが、だからこそ社会全体に与えられるインパクトは非常に大きいんです。

日本を代表するようなホテルや旅館、レストランと共に仕事ができ、良い刺激を与え合える環境がそこにはあります。そして、事業を動かせば、それが世の中に大きな影響を与えるのを肌で感じられるでしょう。

自分の仕事が社会にどう貢献するのか。それが実感できることは、働く上でかけがえのない喜びになります。ぜひ、一休というフィールドで、あなた自身のキャリアの可能性を大きく広げてみてください。

牧野さんのキャリアを追っていくと、常に「できないこと」に挑戦し、壁を乗り越えてきた姿が浮かび上がってきます。特に印象的だったのは、一休で大きな挫折を経験しながらも、「苦しい方を選んだ」というお話でした。その経験があったからこそ、自ら道を切り拓く力が養われ、現在のCSOという立場に繋がっているのだと感じました。

「一休」という大きなフィールドで培った「どうすれば付加価値を生み出せるか」という思考は、形を変えながらも、その後のキャリアの一貫した軸となっています。目の前の仕事に真摯に向き合い、挑戦し続けることが、結果として自分の市場価値を高め、新しいチャンスを引き寄せる。牧野さんのお話は、キャリアに悩むすべての人に力強いメッセージを投げかけてくれます。

この想いに共感し、共にレストランや宿泊業界の未来を創っていく仲間を心待ちにしています!

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